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東郷美容形成外科福岡のスタッフ美容コラム

形成外科専門医とは——美容外科との違いと資格の調べ方

「美容外科を選ぶとき、何を基準にすればよいのか分からない」——そう感じる方は少なくありません。実は、医師の資格と経歴は、患者さん自身が事前に確認できる数少ない客観的な情報です。この記事では、美容医療を検討している方に向けて、「形成外科専門医」という資格の意味と、その調べ方を解説します。

本記事は「美容外科の選び方——後悔しないための5つの判断基準」の関連記事です。

この記事でわかること

  • 「美容外科医」を名乗るための統一的な国家資格は存在しないこと
  • 「形成外科専門医」の認定制度と、取得までに必要な研鑽
  • 美容外科の施術で形成外科の技術がどのように活きるのか
  • 学会の専門医検索など、医師の資格・経歴を自分で確認する方法
  • 当院院長の経歴と資格

「美容外科医」に統一の国家資格はない——まず知っておきたい制度の事実

日本の医療制度では、医師免許を持っていれば、原則としてどの診療科を標榜(看板やサイトに掲げること)してもよい「自由標榜制」が採用されています。つまり、「美容外科」と掲げるために追加の国家資格や試験は必要なく、「美容外科医」という統一された公的資格も存在しません。

これは制度上の事実であり、それ自体の良し悪しを述べるものではありません。ただ、患者さんの立場からすると、「美容外科医」という肩書きだけでは、その医師がどのような研鑽を積んできたのかまでは分からない、ということになります。だからこそ、資格や経歴を自分で確認できる方法を知っておくことが大切です。この記事で紹介する確認方法は、当院に限らず、どのクリニックを検討する場合にも使える汎用的なものです。

国もこの点に注目しています。厚生労働省の「美容医療の適切な実施に関する検討会」は2024年11月に報告書を取りまとめ、医師の経歴などの情報を患者が確認できるようにする方向性を示しました。これを受けて2025年12月に公布された改正医療法では、美容医療を提供する医療機関に対する定期報告の義務が新たに設けられています(この報告義務の規定は、公布から2年以内に施行される予定です)。医師の経歴を「見える化」し、患者さんが確認できるようにするという方向に、制度そのものが動いているのです。

形成外科専門医とは——日本形成外科学会の認定制度

形成外科と美容外科の違い

「形成外科」は、けがややけどの傷あと、生まれつきの体表の形の違い、腫瘍を切除した後の組織の再建など、体の表面の「かたち」と機能を扱う外科の一分野です。皮膚や皮下組織をできる限りきれいに治すことを追求する診療科で、保険診療が中心です。

一方、「美容外科」は、病気やけがの治療ではなく、見た目を整えることを目的とした自由診療が中心の領域です。扱う目的は異なりますが、どちらも「体の表面のかたち」を扱う点で連続しており、美容外科は形成外科の隣接領域(あるいはその一分野)として位置づけられることが多い領域です。実際に、美容外科を専門とする医師の中には、形成外科で研鑽を積んだのちに美容医療へ進むというキャリアの医師もいます。

形成外科専門医の取得に必要な研鑽

「形成外科専門医」は、日本形成外科学会が認定する資格です。取得までには、おおむね次のような過程が必要とされています。

  • 医師免許を取得した後、2年間の初期臨床研修を修了する
  • 学会が認定する研修施設(大学病院など)で、4年以上の専門研修を積む
  • 定められた症例経験を満たしたうえで、試験などの審査に合格する

つまり形成外科専門医は、医師免許とは別に、研修施設で年単位の研鑽を積み、審査を経て初めて認定される資格です。また、一度取得すれば終わりではなく、資格は更新制で、取得後も学会活動などを通じた継続的な研鑽が求められます。

なお、医療広告のルール上、専門医資格を広告に記載する場合は、「日本形成外科学会認定 形成外科専門医」のように認定した団体名を併せて明記することが求められています。クリニックのサイトで資格表記を見るときの、一つの目安にもなります。

なぜ美容外科で形成外科の技術が活きるのか

美容外科の手術の多くは、まぶた・鼻・皮膚といった体の表面を扱います。これは、形成外科が日常的に向き合ってきた領域と重なります。

形成外科では、傷あとをできる限り目立たせないために、皮膚を層ごとに丁寧に縫い合わせる縫合技術や、血流を保ちながら組織を扱う繊細な操作を積み重ねます。こうした基礎は、美容外科の施術にも活きるとされています。

例えば、二重整形(埋没法)では、まぶたという薄く動きの多い組織を扱いながら、ラインのデザインや左右のバランスを調整します。また、傷跡・リストカット跡の治療は、傷あとの修正という形成外科そのものの技術が土台となる領域です。

また、外科的な施術には一定の合併症のリスクが伴います。万一の際に組織の状態を評価し、対応の選択肢を検討するうえでも、再建や修正を含む外科経験は判断の引き出しになり得ます。これはあくまで一般論であり、特定の経歴の医師でなければ対応できない、という意味ではありません。

資格と経歴の調べ方——患者さんができる3つの確認

1. 日本形成外科学会の専門医一覧で確認する

日本形成外科学会の公式サイトには、認定された形成外科専門医の一覧が公開されています(専門医一覧|日本形成外科学会)。地域のブロック(九州・沖縄など)を開くと都道府県ごとのリストが表示されるので、気になる医師の氏名が実際に掲載されているかを照合できます。クリニック自身の説明ではなく、学会という第三者の情報源で確認できる点が、この方法の利点です。

2. クリニックのサイトで経歴表記を確認する

クリニックのサイトの医師紹介ページでは、次の点を確認してみてください。

  • 資格が正式名称で書かれているか(「日本形成外科学会認定 形成外科専門医」のように、認定団体まで明記されているか)
  • 資格の取得年が書かれているか
  • 経歴が年表形式で、どの病院・診療科に何年在籍したかまで書かれているか
  • 卒業から現在までの経歴が、年表としてつながって書かれているか

経歴が具体的であるほど、学会の専門医検索などと突き合わせて確認しやすくなります。逆に、経歴の記載が「〇〇大学卒業」だけなど大まかな場合は、カウンセリングで補足を尋ねてみるとよいでしょう。

3. カウンセリングで直接質問する

資格や経歴、症例の経験について、カウンセリングの場で医師に直接尋ねることは、失礼なことではありません。気になることは遠慮なく確認したうえで、納得してから施術を検討することをおすすめします。

なお、専門医資格は重要な判断材料の一つですが、資格の有無だけで医師やクリニックとの相性がすべて決まるわけではありません。カウンセリングの質や症例写真の見方など、ほかの判断基準と合わせて確認することをおすすめします。全体像は「美容外科の選び方——後悔しないための5つの判断基準」で解説しています。

当院の場合——院長の経歴と資格の開示

当院(東郷美容形成外科 福岡)では、院長・東郷智一郎の経歴と資格をサイト上で公開しています。

院長は群馬大学医学部を卒業後、2009年より昭和大学藤が丘病院 形成外科にて形成外科診療に従事しました。昭和大学形成外科は、大学病院として日本で初めて「美容外科」を標榜した教室であり(昭和大学公式サイトに明記されています)、藤が丘病院はその関連施設にあたります。2014年に日本形成外科学会認定 形成外科専門医を取得し、同院形成外科医局長に就任(〜2016年)。2016年より大手美容外科クリニック院長を経て、2019年に当院を開院しています。

専門医の認定証は、院内に掲示しています。ご来院の際に実物をご覧いただけます。

院長の名前は、日本形成外科学会の専門医一覧(九州・沖縄ブロック→福岡)でも確認していただけます。この記事で紹介した確認方法を、そのまま当院に対して使っていただけるということです。

また、当院ではカウンセリングから執刀・術後の診察まで、院長が一貫して担当しています。経歴の詳細は医師紹介ページをご覧ください。

まとめ

  • 「美容外科医」を名乗るための統一的な国家資格はなく、医師免許があれば標榜できます(自由標榜制)
  • 「形成外科専門医」は日本形成外科学会が認定する資格で、研修施設での年単位の研鑽と審査を経て認定されます
  • 資格と経歴は、学会の専門医検索・クリニックサイトの年表・カウンセリングでの質問という3つの方法で、患者さん自身が確認できます

経歴や資格は「確認できる情報」です。焦らず確認し、納得したうえで施術を検討していただければと思います。

カウンセリングのご案内

施術を検討されている方は、まずはカウンセリングで、気になることや不安な点をご相談ください。資格や経歴についてのご質問も歓迎しています。

  • お電話: 0120-15-0507
  • WEB予約: 当院サイトの予約フォームからも受け付けています

この記事の監修: 東郷美容形成外科 福岡 院長 東郷智一郎

【院長略歴】群馬大学医学部卒業。2009年より昭和大学藤が丘病院 形成外科(大学病院として日本で初めて「美容外科」を標榜した昭和大学形成外科の関連施設)にて形成外科診療に従事。2014年、日本形成外科学会認定 形成外科専門医を取得し、同院形成外科医局長に就任(〜2016年)。2016年より大手美容外科クリニック院長を経て、2019年 東郷美容形成外科福岡を開院。2021年 医療法人東耀会理事長。日本美容外科学会(JSAS/JSAPS)正会員。 カウンセリングから執刀・術後診察まで院長が一貫して担当。 ※「大学病院として日本で初めて『美容外科』を標榜」は、昭和大学公式サイトの記載に基づく事実です。

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