リストカット・傷跡の修正治療
リストカット・傷跡の修正治療
傷跡の修正治療について
手術の縫合跡、事故による傷跡、やけどの跡、リストカットや根性焼きの跡などを目立ちにくく修正治療することができます。
傷の状態にもよりますが、残念ながら多くのケースで傷ができる前の状態に完全に戻すことはできません。
しかし様々な技術や方法を用いることで傷跡を目立ちにくく、分かりにくくすることができます。
傷跡の治療は一度何かすれば終わりではなく、その後のアフターフォローも大事な要素になります。
特に形成外科的な知識と技術が重要となる分野ですので、傷跡修正で悩まれている方はぜひ一度ご相談ください。
また、ニキビ跡や小さな傷、妊娠線などでは手術以外の治療(ダーマペン等)の適応となる場合があります。
こんな方におすすめ
- 手術の傷跡が目立つ
- 根性焼きのやけど跡が気になる
- 就職活動でリストカット跡を無くしたい
- 他院で切除手術は不可能と言われた
- ケガは治ったが、黒い色素が入り込んだ(外傷性刺青)
- 赤く硬い傷が目立つ、かゆみ・ひきつれがある(ケロイド、肥厚性瘢痕)
リストカット・傷跡の修正治療の症例紹介
手術について
形成外科的な豊富な知識と高い技術を最大限活用して治療に臨みます。
当院が最も得意としている治療の一つです。
「他院で切除は無理と言われた。」「以前に傷跡修正手術をうけたが、縫い跡がきれいにならなかった。」という場合でも対応できるケースが多くありますので、傷跡の切除をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。
外科的切除術
傷跡の大きさ、形状に沿ってデザインをします。
最終的に傷跡が一本線になる「単純切除法」や、皮膚を移動させる(皮弁)ことで傷が複数の線になる「デザイン皮弁法」などを組み合わせながら、残った皮膚や周囲の組織に負担がかからない範囲で傷跡を最大量切除します。
傷跡の部位や皮膚の柔らかさにもよりますが、周りの皮膚に余裕が少ない場合や一回で切除できない大きな傷跡の場合は、6~12ヶ月おきに数回に分けて切除を行います。
切除後に皮下を縫い合わせる際、あえて傷を少し盛り上げて縫うことで将来的に幅広い傷となることを予防します。
術中の出血の程度によって、小さな血抜きの管(ドレーン)を差し込み、表面を細い糸で縫合して手術終了となります。
経過とダウンタイムについて
手術翌日、または2日目にドレーンを抜きます。
1週間後に抜糸を行います。
- 腫れ、内出血
- 腫れは術後1週間ほど、アザは2週間ほどで自然に消失します。
- 痛み
- 手術中は、麻酔をしているため無痛ですが心配な方は表面麻酔や静脈麻酔の使用も可能です。
術後の痛みについては痛み止めを処方いたします。術後最大72時間痛み軽減効果があるオプションもございます。 - 傷跡
- 術後1週間で抜糸します。
個人差・切除量により異なりますが術後2~3ヶ月は赤みが目立ちます、その後は時間経過で目立たなくなります。 - アフターケア
- 抜糸後は傷の安静と保護のため、3か月から半年ほど専用のテーブをご使用いただきます。
- その他注意点
- 手術翌日からシャワーのご使用ができます。
バスタブ、温泉、プールなどのご利用は抜糸後からになります。
飲酒・喫煙は傷の治りが遅くなり、腫れの長引く原因となりますので、お控えください。 - 起こりえるリスク・副作用
- 内出血、血腫、感染、瘢痕
単純切除法の費用について
顔(1cm) | 55,000円~ |
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顔以外(1cm) | 30,800円~ |
(基本の局所麻酔、お薬代は料金に含まれます)
(料金は全て税込み表記です)
※通常の根性焼きサイズの場合、1個55,000円~110,000円ほどが目安です。
※デザイン皮弁法など、より特殊な技術を要する場合は追加料金がかかります。
お得なポイント制度について
当院で施術を受けられた方に、次回以降ご利用になれるポイントを贈呈しております。ぜひご利用ください。
ポイント制度について、詳しくはこちらをご覧ください。
外傷性刺青:ピコレーザー
擦り傷などのケガのあとに、砂などが入り、色が残ってしまった状態を「外傷性刺青」といいます。
通常の入れ墨と同様にレーザー治療が効果的です。
当院では保険診療で使われるQスイッチYagレーザーよりも、より高出力で細かい粒子にも対応できるピコレーザー enLIGHTen(エンライトン)を導入しています。
従来のレーザー治療を行い「これ以上やっても効果は出ない。」と言われた方でも更に薄くできる可能性があります。
ピコレーザー(エンライトン)とは
刺青やタトゥーをレーザーで除去するには、レーザーの波長とレーザー照射時間(パルス幅)が重要です。
エンライトンが照射するレーザーは、750ps(ピコ秒)と極めて短いパルス幅です。
※1ピコ秒は1000億分の1秒です。
パルス幅がピコ秒単位のレーザーをピコレーザーと言います。
このピコレーザーは、従来のQスイッチヤグレーザーに比べて非常に短いパルス幅ですので、今まで破壊出来なかった、小さな粒子まで破壊することが可能です。
また、カラーの刺青やタトゥー除去、濃い刺青を短期間で目立たなくする、痛みを極力抑えて除去することが可能となりました。
ピコレーザーでの刺青除去は従来の約半分の回数で除去ができるとともに、従来のレーザー治療で消えなかった刺青や取り残した刺青も目立たなくすることが出来ます。
◎Pico(ピコ)レーザーの特徴
- 赤、橙、黄、緑、青、紫、茶色などほぼ全てのカラータトゥーに対応
- 従来の約半分の回数で除去ができる
- 従来のレーザー治療で消えなかった刺青を目立たなくすることができる
- 取り残した刺青を目立たなくすることができる
- 周辺組織へのダメージが少なく痛みも少ない
ピコレーザーの費用について
ピコレーザー | 1回(1~5㎠) | 19,800円より |
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ケロイド・肥厚性瘢痕:ケナコルト注射
個人の体質や、傷の治癒課程で何らかの刺激(物理的刺激、化学的刺激、感染など)が加わった結果、赤く、固く盛り上がった、かゆみや痛みをともなう傷跡となることがあります。
- 元々の傷の範囲を超えて大きくなるものをケロイド
- 元々の傷の範囲を超えないものを肥厚性瘢痕と呼びます。
基本の保存療法に加え、当院ではケナコルト(ステロイド)注射を行っています。
保険診療でもケナコルト注射は可能ですが、注射の量や深さを間違えると全く効果がないばかりか、周囲の健常皮膚が凹む副作用もあります。
ケロイドや肥厚性瘢痕でお悩みの方は治療経験豊富な当院にご相談ください。
ケロイド体質の方は、修正手術しても同じ状態になったり、更に悪化する場合があります。
この場合は、傷痕の盛り上がり部分にステロイド注射を行い、盛り上がりを凹ませる治療を行います。
一度の治療で効果が出る場合もあれば、回数が必要となる場合もあります。
但し、盛り上がりが少ない傷痕に対し注射を行うと、かえって陥没してしまう事があるため、医師の慎重な判断が必要となります。
ケナコルト注射の費用について
ケナコルト注射 | 1回(1cc) | 11,000円より |
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よくあるご質問
- ケロイド体質といわれましたが、治療をうけられますか?
- 一般的にケロイドと言われているものの多くが実はケロイドではありません。多くの場合、縫い方や処置の仕方が原因の傷です。その場合、形成外科的技術を使用することで、問題なく治療が行えます。
また本当のケロイド体質の方の場合には、ケロイドの状態に合わせた治療を提案することができます。 - レーザー治療で傷跡は消せますか?
- ごく薄い傷跡でしたら、レーザー治療でぼやかして目立たなくすることはできますが、完全に消すことはできません。傷跡そのものを除去するには、形成外科的な手術療法が最善です。
傷跡そのものではなく、けがにより砂などの色素が入って生じる外傷性刺青でしたら、ピコレーザーできれいに取り除くことが可能です。 - 傷が出来てからどのくらいで傷跡修正ができますか?
- けがや手術で傷が出来てから、落ち着くまでに3か月から半年はかかります。特に関節に近く、動きや体重負荷のかかる部位では落ち着くまでに長期間必要です。
それ以上経過しても改善が見られない場合には、ぜひご相談ください。 - 根性焼きやリストカットの傷跡を完全に治せますか?
- 傷跡を完全に無くすことはできません。
可能な限り傷跡を切除し皮膚を縫い縮めることで、根性焼きやリストカットとは分からないような傷の形(例えば骨折の手術の傷など)に置き換えることができます。 - 傷跡修正の手術後に気を付けること、アフターケアを教えてください。
- 傷跡修正の手術後は、患部の安静を保つことが重要になります。
リストカットなどの広い範囲の腕の手術後では、1週間ほど三角巾のご使用をお願いします。
抜糸の後も、目立たない茶色のテープで3~6か月ほどの保護と圧迫をお願いしています。 - 健康保険は使えますか?費用はどれくらいかかりますか?
- 傷跡修正については健康保険の適応とはなりません。費用は傷の大きさや手術方法により異なるため、詳しくは料金一覧をご覧ください。
目安として、根性焼き1つで7~8万円程度となります。
記事監修 医師:東郷智一郎
日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会 正会員
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健康保険は使えません
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